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蜜月の熱に酔わされて。(ハイキュー R-18)

第7章 その歯車に触れたのは彼女の左手。(牛島若利)


はぼーっとする頭で牛島の顔を見つめた。
自分が濡らしてしまったであろう口元を親指の腹で拭っていた。
その仕草がとても色っぽくて、は静かに頬を赤らめた。

ふと、秘部に当たる熱くて固いもの。
は牛島の目を見つめて小さく頷いた。
それは、


「あっーーーっ!!」


来ていい、の合図。

熱くて狭いのナカに牛島の熱くて固いモノが挿入される。
二つの熱が擦れ、ぶつかり合い、更なる熱を生み出した。

「あっ…!あっ…!やぁ…っ」
「く……締め過ぎだ」

容赦なく牛島を締め付ける。
しかし意図してそれをしているわけはない彼女にどうにか出来る話ではなかった。

「あっあっん…!!う…じまく…んっ!」
「はっ………」

どこかに掴まりたくてでも掴まる場所なんてなくて、の伸ばした左手は何度も宙を掴む。
その手を牛島が握り、しっかりと指を絡めた。

「大丈夫だ、此処にいる…」

小さな笑み。

もしかしたら彼がこんな顔を見せてくれるのは自分だけなのではないかと思ったら、心がひどく震えた。



愛しい、嬉しい、愛しい。



「あぁっ…んっ、も、ダメ…っ!わた、し…っ」
「…俺も、だ」
「あっあっ…んん…あっーーっ!」
「……っく…!」

絶頂を迎える直前、牛島はの手を強く握り締めた。







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「こ、これは!私が洗う!洗います…!」
「何をそんなに気にする?」
「わ、私が…こんなにしちゃったんだから…!」
「そうさせたのは俺だ」

着られない程に濡れてしまった牛島のジャージを自分が洗うと言って引かない。
最終的にわかった、と牛島が引いて話はまとまった。


「」
「…?」
「お前は自分の利き手が嫌いか?」

原点を突かれた気がした、そんな問いだった。
周りや牛島がどうと言う話ではなく、自身はどうなのかと。

「私は、」

頭で今までを振り返った後、はとても柔らかい笑顔を牛島に向けて言った。


「ーーー好き」


その答えにそうか、と一言返事をした牛島はとても満足そうだった。






END




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