第1章 はじまり
母と別れ再び1人になったは
泣きながら走る
振り返ると…
町の壁側に近い所はもう壊滅状態だ
こんなに離れているのに巨人の顔が見える
人の叫び声が聞こえる
「お母さん…お父さん……」
ぐしゃぐしゃの顔で走った
ドッドッドッドッドッ…………
ドッドッドッドッドッドッドッドッ
は遠くから聞こえてくる音に気付き
後ろを振り返る
「あ……………‼‼‼」
巨人が…こっちにむかって走ってくる
「な、んで…こないでっ…‼」
はとっさに横の小さな路地に入った。
ドッドッドッドッドッドッドッ
(いや…通り過ぎて…)
ドッドッドッドッドッドッドッドッ
ドッドッドッ……
(止まった…?)
その瞬間
巨人が路地を覗き込んだ
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼」