第3章 調査兵団
ーどれくらいの時間がたっただろうか…
街に特に大きな変化は見られない…
ただ一つが違和感を感じるとすれば
それは街の人
みんな巨人なんて書物の中の話だろう
なんて顔をしている
ここはウォール・シーナ
内地の中の内地だ
ここに住む大半の人々は巨人を目にしたことがないし
今までその恐怖に怯えたこともない
平和ボケした人々の顔が
少し心に引っかかった
「ハンジ分隊長…予定の時刻を過ぎています
一次捕獲で何かあったんでしょうか…」
「うーん…
失敗なら失敗で合図はあると思うんだけど…
もう少し様子をみよう」
そんなハンジと兵士の会話を聞いて
は不安を募らせる
「」
「は、はい‼」
「そろそろ何かしらあると思う
戦闘の準備お願いね!
団長とリヴァイがえらく絶賛してたから
期待してるよん」
ニカッと笑うハンジ
「あ…はい‼」
その時ーーーー
エレン達がいるであろう場所から激しい爆発音が響いた
「…っ‼なに⁉」
すばやくハンジが動く
「みんなはここで待機!私が様子を見てくる」
「了解‼」
ハンジは立体機動を使いすばやく屋根の上に登ると
「…あっちゃあ~捕獲は失敗…か
エレン達が気になるけど、とりあえず
"あの子"をどうにかしないとね」
エレン達のいる方角には15mはあるであろう巨人が姿を現した
捕獲対象の人物が巨人化したのだ…
「一次捕獲は失敗だね
さぁーて、私たちも行くよ!」
「…失敗か
よし、ハンジ分隊長に続け‼」
(あれが……女型の巨人……
あれが…あの子の…正体…?
…本当なんだね…)
嘘であって欲しいという
の願いは
あっけなく
砕かれた