第10章 この残酷な世界で
再び二人きりになり静かになる部屋
「リヴァイさん…ミカサは大丈夫なんですか?
分隊長は…まわりが見えていないと厳しいんじゃ…」
が苦笑いで尋ねる
「あいつはなんだかんだ言ってかなり成長した
普段は知っての通りあれだが…
分隊長としての実力はあるし
なによりエレンとの関係がよくなってからは
戦闘時でも取り乱さなくなった
的確な判断と指示で自分の班を動かしてる」
「そうなんですか…あのミカサが…」
(幼馴染のエレン、ミカサ、アルミン…
みんな無事に元気でいるみたいだね…
エレンはリヴァイさんの元で動き
ミカサは分隊長
アルミンはと言うとハンジ分隊長と共に巨人の研究をしているみたい)
そして…
ライナー,ベルトルト,アニ…
三人の所在は未だに不明らしい……
あのライナーとベルトルトが巨人だったことは
本当に信じられなかった…
私たちの…シガンシナ区を…
お母さん、お父さんを殺した……
憎いというよりかは
やっぱり 信じられない
という気持ちの方が大きかった
そしてリヴァイさんは今も三人の行方を追っている
私の足をこんなにした
代償を払ってもらうと言って…
私は三人に聞きたい
何があったのかを…
なぜ三人が壁の破壊を目的にしていたのかを…