第9章 夢
このままじゃ何も変わらない
早いとこケリをつけ
負傷者を運ばないと
その時、アルミンがリヴァイの元へやってきた
「リヴァイ兵長!!
提案があります!!」
「なんだ」
「超大型巨人……
ベルトルト‥フーバーは
アニを地下室から連れ去った犯人です!
目的は不明ですが…
そして鎧の巨人のライナー‥ブラウン…
これは賭けですが…
アニとライナーの体を置いて
ここは逃げましょう!」
「…何を言ってる
やっと捉えた敵を逃すのか
それに…二人をおいて行ったところで奴が大人しく引き下がるとでも?」
「…わかりません
でも!このままじゃ死人が増えるだけです!
それに、なんとなくだけど
三年間ずっと一緒に戦ってきた仲間だから…
わかる気がして…」
リヴァイは眉間にシワをよせ
アルミンを睨みつけた
「確証はねぇが、やるんだな?」
「…はい!!」
「チッ…しょうがねぇ
さすがに分が悪いしな…
やってみるか」
そう言うとリヴァイは兵士に指示を出し
荷馬車に縛り付けていた
ライナーとアニの体を地面へとおいた
「全員下がれ!!撤退だ!」
リヴァイのその声に
各々が馬の元へ戻ってくる
「負傷者を荷馬車へ運ぶぞ」
リヴァイは立体機動を使い
すばやく少し離れた場所に飛ばされたの元へ急ぐ
「…………!!」
倒れるの体を起こし
そっとその白い顔に触れると
冷たかった
赤く染まる地面
右足は無残にも膝から下がなく
そこから溢れ出る赤い血
リヴァイは自分のマントをちぎり
血の溢れ出る右足へと巻きつける
「、もう少し耐えてくれ」
リヴァイがの体を荷馬車に運び終わった時
ふと超大型巨人の方を見ると
アニとライナーと思われる体を
口の中に放り込み
壁とは反対方向へと歩き出す姿が目に入った
涙を流しながら