第1章 はじまり
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リヴァイはの両親
アーヴィンとキーシャの2人とは知り合いだった
の父親は駐屯兵団に属す一方で
内地の金持ち相手に密輸や売買を行う裏の仕事もしていた
そしてリヴァイ自身
王都の地下街では名を知らぬ者はいないほど裏で名の通った者
リヴァイとアーヴィンは裏の仕事で知り合った仲だ
脳裏には、のこと
妻のキーシャのことを嬉しそうに話すアーヴィンの姿が浮かぶ
そう、あの日は…
いつものように地下街へ物資の横流しに来ていたアーヴィンから、高価な酒と希少なラム肉が入ったと言われた日だった
「珍しくいい酒持ってるじゃねぇか
いつもはクソみてーな物を高値で買わせやがって…」
文句の一つと言わず、二つ三つ言ってやろうと思っていたその時
「なぁリヴァイ!今日はいい酒がたんまり入ってる!
うちに特別なすげぇのあるんだが…
たまにはこんな薄汚い地下街じゃなくてうちにきて飲まないか!?」
そう言ってアーヴィンは豪快に笑った
「ほう、そんないい酒なら飲まない訳ないな」
二人はシガンシナ区へむかった