第6章 地下街
「そうそう!それを伝えにきたの!
あのね、今回の件は全て政府指揮官と、その後ろにあるとある団体の幹部による
調査兵団失墜計画によるものだったみたい
元々その団体と同じ思想だった指揮官が話にのり
金品を受け取ることと引き換えに
団長と兵長暗殺をひきうけたらしいの
…実際に手を下したのは指揮官の部下だったんだけどね」
「…俺たちを暗殺か…いい度胸だな」
「この件は審議所でザックレー総統に審判を委ねたわけだけど…
まぁ結果はわかり切ったことで…
当然指揮官は独房行き
調査兵団も今まで通り壁外への調査は続行するよう
ザックレー総統からも言われたわ
とりあえず…ひと段落…ってところかな?
…あとは団長と兵長の復活を待つだけです」
それを聞いたはぱぁっ…と笑顔をはずませ
「よかった…本当に…」と呟く
「そうか…報告ご苦労
…クリスタよ
色々と迷惑かけちまったみたいで、悪かったな
助かった」
「あ、いえ、私は何も…それならに」
「ううん!私からも…クリスタ、本当にありがとう!
私一人じゃ何もできなかった…
クリスタが大事な秘密を打ち明けてくれたから…
あの話は、私の心の中にとどめておく!
何かあったら相談して?力になるから!」
「…
ありがとう」
とクリスタは
リヴァイの様子を見ながらモリルの家に滞在し
クリスタは一足先に本部へと伝令のため戻った
そして
リヴァイの怪我も回復へと向かっていき
ようやく調査兵団本部へと戻る日
二人が本部へたどり着き目にしたものは
壊滅した調査兵団本部だった