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[進撃の巨人]この残酷な世界で

第6章 地下街


外の見た目とは裏腹に中は少しだけ綺麗にしてある


慣れない薬品の臭いが鼻をツンとさす




「おい…ジジイ…いるか?」




リヴァイさんが声をかけると

奥からおじいさんが出てきた




「…なんじゃその格好は…兵士か?

ここはお前らのくるところじゃねぇ失せろ」


クリスタの体がビクッと跳ねた




「チッ…よく見ろジジイ…忘れたか?」



「口の悪い兵士じゃのう…ぶっ殺されてぇか」

とリヴァイの顔を覗き込む





「ん…?その顔…

お前…リヴァイか?」






ハッと思い出したかのように笑うと


リヴァイの背中をバンッと叩いた





「なんじゃお前、久しぶりだな!
ああん⁉また怪我してきたのか⁉」




「…っ‼クッソ…ジジイ…‼いってぇ…」




リヴァイの顔が苦痛にゆがむ



「あ、あの!おじいさん!

リヴァイさん怪我してるんです!
治してくれませんか⁉」



私の方を向き
そして次にクリスタの方を向く



「ぅ………」
クリスタが後ずさる




「リヴァイ…お前こんな美人二人引き連れてんのに何してんだ?

そんな無様な格好で」




「…うるせぇ…いいから早くこの血を止めろ

てめーのせいで傷開いたじゃねぇか」




ポタポタと血が床に落ちていく




「その様子じゃあ明らかに血が足りてねぇ

お前よくここまで歩いてこれたな

まずは輸血だな」




「!!
ありがとうございます!!

リヴァイさんを…よろしくお願いします!」



「ああ、まかせな
こいつの治療なんて今まで何万回としてきたから

おかげで血の種類も覚えとるわ」



そう言って豪快に笑った



「…るせぇ…早く、しろ……」
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