第6章 地下街
はぁっ…
はあ…っ………
くっ…………
「リヴァイさん…大丈夫ですか?
やっぱり休んだ方が……」
「……うるせぇ…進め」
とリヴァイ、クリスタの三人は
治療のためリヴァイが指定した
王都の地下街にあるという病院に向かっていた
辺りはスラム街のような貧しい格好をした人々で溢れ
古ぼけた建物やゴミ
時には死体でさえ転がっているそんな場所だった
なぜこんな場所に来たかというと
ここが昔、リヴァイが住処にしていた所だという
地下街で有名なゴロツキだった…とは
エルヴィンに聞いたことがあった
(ここが…リヴァイさんの……)
「ここだ…」
リヴァイがそう言い私は顔を上げた
そこは病院…?
と、はてながついてしまうほどボロボロの一軒家みたいな場所
「あの…ここが病院ですか…?」
クリスタが恐る恐る聞く
「…見た目は汚ねぇが…腕は確かだ…
昔よく世話んなったな……」
私たちはゆっくりと家の中に入って行った