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[進撃の巨人]この残酷な世界で

第4章 日常


夕食を終えひと段落ついた頃





コンコンー…

リヴァイの部屋にノック音が響く





「失礼します…」



「…ああ、入れ」





(を呼んだのは…


昨夜のエルヴィンのことについて

一言言っておこうと思ったからだが…)



(チッ…昼間見た夢のせいで

悪態のひとつでもついてやろうと思ってたが

…どうもそんな気分じゃねーな)








「あのー…リヴァイさん?」

扉の前に立ちつくす




「…そこに座れ」





「…?リヴァイさん?

なんだかいつもと雰囲気違いますね…」





「そうか?いつもはどんななんだ?」




「えと…いつもはもうちょっと目が鋭くて

ちょっと恐いオーラを放ってる感じですかね?」




(悪びれもなくさらっと言いやがって…)




「…じゃあ今はなんなんだ」



「今はなんだか暖かいというか…

優しいオーラを放ってます」



(意味がわからん…)



「でも私はリヴァイさんにどんなに睨まれようと

どんなに恐いオーラ放っていようと

全然恐くないんですよ

…だって本当はすごく優しいの知ってますから」




(いきなり何言い出すかと思えば…)




「熱でもあるんじゃないのか?」



「え、私は本気で言ってるんですー!

…でも、あの…



昨日は…少し…怖かった…です」




(昨日…あの時か…)





「…お前、あんな夜中に男の部屋に呼ばれてホイホイついて行くんだな」



「え?そういうわけじゃ…!

エルヴィン団長と紅茶を飲んでいただけで…!」

あたふたとしだす



「だからってな、夜中に男の部屋に呼ばれて…

…それだけで済むと思うのか?」




「……え?」




「…ったく、少しは危機感を持て

エルヴィンに何もされてないか?」




「…は、はい!なにも…されてません…」





「ならいい…

あいつも意外と手がはえーからな

気をつけろ」





「リヴァイさん…

心配してくれたんですか…?」




「…さぁな」




「やっぱりリヴァイさんは優しいです」
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