第5章 難しい両思い
すずside
「おい…大丈夫か!?」
そう言ってベッドの上から私を覗き込
むすばるくんに
「大丈夫…だと思います……(笑)」
そうなんとか返事をして
ベッドの上に這い上がり
勢いよく打ち付けた腰の痛みに悶えてると
ベッドが小刻みに揺れ初めて…
ちらりと隣に目を向けると
私を見ながら必死に笑いをこらえてる
すばるくんがいる(涙)
「別にいいですよ…我慢しなくて…
私ほんとバカみたいですよね…(笑)
でも私だって必死なんですよ…?
私はすばるくんみたいに
そういうことになれてませんし…
まだ心の準備だって……」
恥ずかしくて…
情けなくて…
そんなぐちゃぐちゃな感情を
すばるくんにやけになってぶつけてると
すばるくんは
背中から私の体を包み込んできて……