第17章 災難は突然に…＊高尾

オレはその日、なんだか不安だった。

そしてその不安は的中する。

ーーーーーーーーーーーー

全てはここから始まった。

「……………………」

真ちゃんは難しい顔のまま考えている。

そんな真ちゃんにオレは違和感を感じた。

「おはよう！…どうしたの？もしかしておは朝？」

隣のクラスから優ちゃんがやってくる。

「そうなのだよ。」

「もしかして最下位だったのか？」

それは真ちゃんにとって一大事だろう。

「ああ。なにをやっても上手く行かないと言っていたのだよ。」

「で、真くん？ラッキーアイテムは？」

「……………ーー」

「「？」」

ぼそぼそと呟かれた声はオレたちの耳に入らなかった。