第55章 嵐の前の静けさ*高尾*緑間
高尾side
合宿も終わり、夏休みも終わり………
いつの間にか新学期が始まった。
合宿の後からオレたち3人の間には気まずい雰囲気が流れていた。
と言っても、気まずいのは優ちゃんだけで、優ちゃんの気持ちが影響してるんだろうけど。
やっぱ、言わない方が良かったのかなと思うこともある。
まさか優ちゃんがあそこまで悩むとは思ってなかったし。
まあ後悔はしてねぇけど。
むしろこれでよかったと思う。
オレのことも少しは男として見てもらえるようになったみたいだし。
今まではホントに友達としてしか見てもらえていなかった。
でもなるべく、今まで通りにありたい。
優ちゃんに負担、かけたくねぇから。