第8章 …えっ?これは何なのですか?*茶倉
(あれかな…?)
今日の真くんの持ち物でおかしかったものと言えばあれだ。
(…わ、ワイングラス…!ふふっ。)
思い出して笑いそうになるのを必死でこらえる。
(…でも…あ、案外…似合って…ふふふ。)
ワイングラスを持った真くんは制服でなければどこかの貴族のようだった。
(…ふう。)
笑いをこらえるのに疲れたことと、テストを埋めた安心感から息を吐いた。
(………ん?)
自分の解答に目を向ける。
××××××××××
×が綺麗に10こ並んでいた。
(…これは!不安だけど…どうしよ?)
私が迷っていると、
「そこまでっ!」
凛とした声が辺りに響いた。
仕方ないか……
どうかお願いします!