第8章 …えっ?これは何なのですか?*茶倉
別室にて、私たちはそれぞれ席に着いた。
なんか受験の時の緊張感……
まあ、似たようなもんだよね…
1人しかうかれないんだもん……
1人でいるとどんどん暗くなっていく。
(ううん。大丈夫!ポジティブに!!)
「初めまして!橘紅子です。このバスケ部でマネージャーをしています。今日はみんなありがとう。」
そう言ってにこっと笑う。
わぁ凄くきれいな人…!
思わず見とれてしまう。
「早速ですがテストを配るわ。問題はかんたん。○×問題よ。時間は五分で。わかった?」
はーいとあちこちで声が挙がる。
はい!と私も返事をした。
一瞬、紅子先輩と目があう。
なんかちょっと驚いてた…?
気のせいかな?
そんなことを考えているともう始まる直前だった。
(集中!!)
「始めっ!」
その言葉と同時にバサッと勢いよく紙を返す音が聞こえた。