第43章 突撃☆茶倉家の晩御飯*高尾
「あれ?お客さんが来ているのか?」
春さんたちが戻ってきて、俺たちは目をそらす。
「あら、二人ともどうしたの?」
「『どうしたの?』じゃない!なにしてんの!?」
春さんの言葉に優ちゃんが顔を赤く染めて抗議する。
「なにがだ?……あ!優もしたいのか、キス?」
優ちゃんの父さんがいきなりそんなことを言い出す。
「「はっ!?」」
その言葉に俺たちは目を見開く。
「な、なにを言ってんの?二人の前で…お母さん!何とかして!」
「そーよ!マー君。いくら娘だろうが、キスなんて…私が許さないんだからっ!」
「そこじゃないでしょ!?」
恥ずかしさやらなにやらで真っ赤になっている。
…優ちゃんと二人が、全然違うと思うのは俺だけか?