第24章 姫君降臨!?*高尾
「ふむ、高尾か…覚えておこう。」
「ちょっと、優っち!何でこいつだけ名前なんスか!?」
「黙れ、黄色いの!元はといえば、お主達が初めに名乗らなかったのが悪いのだ!」
ギロリと睨まれ、黄瀬は黙った。
「そういえば…名乗ってなかったのだよ。」
思い出すように真ちゃんが呟く。
「それにしても…高尾の名…どこかで聞いたことがある気がするぞ…!」
「えっ?オレ!?」
いや、初めてだけど…
「ああそうか!」
思い出したように目を見開いてから、怪しく笑った。
その笑顔はいつもの優しい笑顔とは違うけど…美しかった。
「お前が優の言っていた…フグッ。」
言葉は途中で遮られる。
「はーい、おしゃべりはそこまでー!」
優ちゃんの口は橘さんに塞がれていた。
「ふぇ?私…?」
どうやら戻ったらしい。
…なにを言おうとしてたんだ!?