第23章 事故。*緑間
「お?なになに?なに笑ってるんだよ?」
またうるさい奴がきたのだよ。
「何のようだ、高尾。」
「睨むなって!ただ料理持ってきただけだから。な、優ちゃん☆」
「「「えっ?」」」
高尾がそう言っても、茶倉の姿はない。
他の奴らもわからないらしく、キョロキョロしている。
まさか…ミスディレクション!?
「あの…一応ここに。」
夢中でお菓子を食べ続けている紫原の後ろから細い腕が見えた。
いくら紫原が座っているといっても、陰に隠れてしまうらしい。
「優!?いつからそこにいたんだよ!」
「あっくんにお菓子持ってきてからだよ~」
「あっ、優ちん。美味しかったよ~!」
「まだ一分もたってないよ!?」
「早すぎるのだよ!」