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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第9章 恋に変わるまで…*



桜っちの様子がおかしい。なんか苦しそうにしてる…早く行かないと。

「桜!!!」

まただ、笠松先輩が桜っちの名前を呼んで向かっていく。しかもなんスか?桜って…先輩が女の子名前呼んでるのなんて見た事ないっスよ?でもいくら笠松先輩でも今回は譲らねぇ。


「桜っち!!」

俺は笠松先輩を追い抜いて先に桜っちに手を伸ばした。


「き…せくん?ハァハァ…どうしたの?」

「どうしたのじゃないっスよ!桜っち…落ちついて。大丈夫だから。大きく吸ってゆっくり吐いて。」

「う…ん。はぁーふぅー。」


その間笠松先輩は、揉めてた相手をここから帰るように言ってくれていた。ここには今四人しかいない。


「笠松先輩…俺、桜っちを送ってくんで抜けても大丈夫っスか?」

「わかった。神白を頼む。」

「私も!一緒に送っていきます!私のせいでこんな事になっちゃったから…」

「大丈夫。俺がちゃんと送ってくから。」

「でも!!」

「瀬戸さん…ごめん。今ちょっと桜っちと話したいから」

「はい…神白さん。本当にごめんなさい。」

「どうして瀬戸さんが謝るの?…何も悪い事してないんだから。黄瀬君も練習あるんだから大丈夫だよ!私も少し休めば復活するから練習戻って…」

「ダメっスよ!今日は帰るっス!」

「神白。とりあえず黄瀬の言う通りにしろ。帰ったら連絡だけしろよ?」

「でも…今は大事な時期です!練習出ないと!」

「桜っち!!少しは、俺たちの言う事きいて?今日はこのまま帰る!いいっスね?」

あまりにも黄瀬君が真剣に言うから頷くしかなかった。


「は…い。わかりました」




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