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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第8章 正反対*



「笠松先輩…ありがとうございました。」

「あぁ、お前があいつの事殴りそうな勢いだったからな…ハラハラしたぜ。」

「はい…すいません。止めてくれなかったら殴ってたかもしれません…;」

「お前なぁ〜いい加減にしろよ!なんかあったら湊にキレられんだろうーが!それにお前は女だろう!」

「そうでした…私の兄うるさいですもんね…本当にすいません。」

笠松先輩が止めてくれて本当に良かった、もし殴ってたりしたら大変な事になってたし…感謝します。」

「じゃあ俺は行くからな!また後でな。」

「あっ!はい!ありがとうございました!」



教室に戻ると、もう授業が始まっていた。橘君とは少し気まづいけど気にしてても仕方ないか…その後は、まりなに何があったのか聞かれて話したけど橘君に文句言うに行くって言うのを止めるのが大変だった。


放課後になって部活に行こうと思って黄瀬君の方を見たらもういない。いつもだったら…

ーー桜っち!部活行こう!!

そうやって声をかけてくれるのに…そういえば今日は、ほとんど喋ってない気がする。何かあったのかな?

なんだかモヤモヤした気持ちを抱いたまま部活に向かう。



着替えを終えていつも通りに準備して、部員も全員集まり練習が始まった。でも…やっぱりいつもの黄瀬君じゃない、機嫌が悪いのか苛立っていた。それは時間が経つにつれて目立ってくる…


「何してんスか?!そこ走れば行けたっしょ!!?」

「違う違う!そーじゃないっスよ!何回言えばわかんだよ!?」


「神白…今日の黄瀬おかしくないか?何かあったのか?」

「わからないです…でもあのままじゃダメですね。」

小堀先輩が心配するのも無理ない。だって誰が見たってイライラしてるのがわかる。


「オイ!黄瀬ぇ!テメーいい加減にしろ!何がそんな気にくわねぇーんだ?!」

「先輩も見てて思わないんスか?ダラダラ走ってボールにも追いつかないし。こんなんだから負けるんスよ!努力の前に才能がないならなんの意味もないんスよ!」


なんでそんな事言うの?どうしちゃったの?今言った事は許せない。ごめん。黄瀬君。


ーーパシンっ!
私は黄瀬君の頬を引っ叩いていた。







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