第8章 正反対*
黄瀬side
今年はさらにプレゼントの量が増えた気がする…しかも周りの迷惑を気にせず前の日から体育館の前には行列…ホント止めてほしいっス。
今は体育の授業中、窓から女の子達がキャーキャー俺の名前を呼んでくる、あれは家庭科室?女子は家庭科か…桜っち何作ってんのかなぁ〜?最近知らずに桜っちの事を考えてる事があるんスよね〜いつも頑張ってる姿見ると元気になるし、あれ?なんか俺おかしいっスよね…?
四時間目が終わってお昼になるけど…また教室戻るとファンの子がいそうだから今屋上で一休み中。
「あの…黄瀬くん…」
はぁ〜せっかくゆっくりできると思ったのに…目の前には知らない女の子。誰っスかね?多分一回も見た事ないと思う。ファンの子達の中にはいなかったと思うし。
「なんか用スか?」
「あの…私…黄瀬君が好きです。」
まただ、俺の事何も知らないのにどこを好きなんすかね?
「気持ちはうれしいんすけど…ごめん。俺君の事よく知らないんスわ。」
「そうですよね…ごめんなさい!私隣のクラスの瀬戸晴日です。」
「瀬戸さんは…なんで俺の事好きなんスか?喋った事もないっスよね?」
今にも泣きそうな顔してる。どうせ優しいからとかモデルでカッコイイとかそんな感じなんスよね〜。
「ユニフォームが…あの…」
「ユニフォーム?」
「初めて黄瀬君を見たのは…うちの学校で練習試合をしてる時でした。その時のバスケをしてる姿を見て…あの青のユニフォームが世界一似合っていて。」
「世界イチ?!!アハハハ!!それは大袈裟っスね!」
なんか変な子。世界イチ海常のユニフォームが似合うなんてそれって褒めてるんスよね?でもこの子はちょっと面白いかも。
「じゃあ、お友達からでヨロシクっス!」
「えっっ!!!あっ!ハイ!!お願いします」