第4章 本当の姿*
「オイ黄瀬ぇ!テメー調子のんじゃねぇぞ!しばくぞ」
「イタイ!痛いッスよ〜」
今日も笠松先輩に怒鳴られまくりの蹴られまくり。
ファンの子達が一段と熱い視線を投げてくるからスかね〜。
あれー森山先輩の隣にいるの…神白さんじゃないっスカ!!来てくれたんスね!
「神白さーん!!」
あーあ森山先輩に何か言われて困ってるッスね。
「なんだお前の友達だったのか?」
「森山先輩それくらいにしといてください!神白さんとりあえずうちのキャプテンに紹介するッスね!」
もの凄い森山先輩に警戒心出してる、おもしろい。
なんかいつもより緊張してるんスかね?
「あの〜。」
「どうしたんスか?」
なんか言いたげだけど、またやっぱり帰るとか言いだすんじゃないスよね?;
「あの…名前を。」
名前?
なんの事スか?
ん?凄い申し訳なさそうな顔してるけど。
「…名前教えてください。」
「まさか…俺のっスか?!!!」
「はい…苗字がわからなくて、りょうたって呼ばれてたのは知ってるけど…」
マジっスか!?俺の名前知らないって冗談でしょ?同じクラスだし後ろの席だし何回も喋ってるし。
マジかよ…
やっばニヤける。めっちゃくちゃおもしろいッスね。神白さん最高かも。
「じゃあ改めまして。
黄瀬涼太ッス。涼太で良いッスよ!」