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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第17章 恋愛初心者*



思考が停止する。

この子何言っちゃってるんスか?
こんなカワイイ事言っちゃって…さっき変な事しないって言ったけど…ムリっスよ…


「お、お邪魔します!!」

「緊張しすぎっスよ!もっとリラックスして?」

完全に動揺してる桜を見てるのがおもしろくて少しイジメたくなる。

俺の部屋に入ると隅っこのほうに、ちょこんと座る桜。

「桜?こっち来て?はーやく」

ここには、俺と桜の二人だけ…誰にも邪魔されない…こんなチャンス逃すわけにはいかないっしょ?だからと言って桜が嫌がる事はしたくない。でも、ちょっと触れるのは、許してほしいっス…

「黄瀬君って…本当に、犬みたいだね?」

「そうスか!?なんで、そう思うんスか?」

「だって…すぐ、くっつくし…なんか甘えるの得意だし…」

「桜にだっけっスよ…イヤ?」

「嫌じゃ…ない…です……」


あぁ〜カワイッ。同じ人間とは思えないっスね…

「桜って、照れると敬語になるっスよね?」

「フン!別に良いでしょ!!」

「ん〜照れてるんスか?」

「照れてないよ!黄瀬君のバカ!」

「怒っちゃったッスか〜?桜が可愛いから、からかっちゃった!ゴメン!だからこっち向いて?」

桜が、素直にこっちを向いてくれた。俺は、思わず桜の肩口に顔を埋めた…こっちを見た桜の顔があまりにも可愛いすぎて…自分の体温が上がっていくのが分かったから…今俺の顔は、見られたくない…ッス…

「ん〜桜…良い匂いする…」

「本当?変な匂いしない?」

「しないっスよ!桜の匂いがする…」

幸せすぎる…もっと触れたい。
顔上げると桜の顔が近い…そのまま俺は、桜の頬や、おでこにキスをした。



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