• テキストサイズ

【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第17章 恋愛初心者*



「桜〜!何考えてたんスか?!」


黄瀬君に、大事な彼女って思われてて嬉しいなんて…そんな事恥ずかしくて口に出せない。

でも…ひとつだけ、素直に言える事がある…

「大好きな二人に囲まれて、私…幸せすぎて死んじゃうかも……なーんてね…?」


そう言うと私達の周りだけ、非現実的なまでにシンとしてしまった。

私今、もの凄く変な事言ってしまったみたいだ…どうしよう?取り消すにも本当の事だし…嘘って言うのも嫌だ。

「ヤバっ…俺…今マジで感動してるっス…まりなっち…ごめん。桜の事…ギュってして良いっスか?」

「ダメ!私も今、桜に抱きつきたいから!」

そう言って、二人は…同時に私を抱きしめてくれた…きっと、はたから見たら、おかしな三人組だと思われるんだろうけど…この際どうでも良いや…だって…幸せなんだもん。

「二人共…苦しいよ〜!」

もう…黄瀬君もまりなも、加減を知らないんだから…

でも…この苦しさには、愛情が沢山詰まってるのが痛いほど伝わってくる。


「だいすき…」

「俺もっスよ…」

「私も…」


季節は、少し肌寒くなってきたけど…私は、充分すぎるほどの温かさに包まれて…一層、三人の絆が深まるのを感じた…







/ 142ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp