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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第16章 好き。すき。スキ*



桜っちが、教室に入って来た…

心臓が悲鳴を上げてる。

スゲー緊張する。

それに今日は、なんだか雰囲気がいつもより大人ぽい。
メイクしてるんだ?俺の為だったりして?変な期待をしちゃうっスよ…?

今日も、一段と可愛い。いつものナチュラルな桜っちも好きだけど、こうゆう妖艶さを見せられると、いろいろヤバいっスよ…俺以外の男が桜っちを好きになったらどーするんスか?

「今日メイクしてるんスね?かわいーっ!」

「…っ!!違うの!別に気合い入れてきたとかじゃなくて昨日寝れなくてクマが凄いの!だからメイクしてきたの!」

アハハ…なんか動揺してる。近づいて顔を除くと桜っちの目の下には、薄くクマが隠れているのがわかる。

「寝れなかった?どーして?」

「それは…っ…!近い!あんまり見ないで!バカ!」

茹でダコみたいになってる。照れてる桜っちも、サイコーにかわいっ…もしかして緊張しすぎて寝れなかったとか?

「き、緊張して…寝れなかったんです!!」

「…プッ!!アハハハハ!何それ?!もう桜っち!面白すぎ!」

「そんなに笑う事ないでしょ!!!」

桜っちの顔が、さらに赤くなっていく。そんな事言われたら…笑うしかないっしょ?だってスキな子が俺に返事を言う為にキンチョーして寝れなかったなんて…

「だって…それ、俺にスキって言ってるよーなもんスよ?」

すると、下を向いて俺に顔が見えないようにしてる
桜っち…そんな事しても無駄っスよ?だって耳が見えてる。赤くなりすぎて今にも頭から湯気が出てきそうな勢い。

「もう…黄瀬君なんて知らない!!」

そう言って前を向く桜っち。ちょっとイジメすぎっスかね?でも、怒った桜っちでさえも、可愛いと思う。それに桜っちの席は、俺の目の前。この小さくて色んなモノを背負ってる背中を見ながら愛しいと思う…

守りたい。

少しでも軽くしてあげたい。

俺の手で…


気持ちが溢れ出てきて、止まる事を知らない感情…ホント、ここまで好きにさせて…どうしてくれんスか?





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