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【黒子のバスケ】瞳の奥の真実

第14章 一生親友*



まりなside

三日前。部活も終わり帰ろうとしていると門の所に人だかりがある

ーーリョータ!一緒に帰ろう!
ーーお疲れ様これ差し入れ

キセくんが女の子に取り囲まれていた。うわぁ〜相変わらず大変だなこれ…巻き込まれないように早く帰ろう。
そう思った。


「あっ!!まりなさん!!ちょっと通してごめんね〜!今日女子バスケ部と合同練習の事でミーティングあるんスよ!ねっ!まりなさん!とゆー事で皆またね!」

「えっ!ちょっとキセくん?!何?」

「いいから!話し合わせて!」

はぁ…すっごく背中に痛い視線を感じながらその場を後にした。

「なんなのよ〜いきなり!」

「ごめん!あーでもしないといつまでも帰れないと思ったんスよ…」

「桜達は?一緒じゃなかったの?」

「振られちゃったんスよ…」

「はっ?!」

「一緒に帰ろうって言ったんスけど…今日は予定があるって。」

あぁ…そうゆう事か…まさか桜がキセくんを振るなんて考えられない。
だって…あの子わかりやすいんだもん。キセくんを見る目とか全部が優しい。


「まぁ…本気で告白したのも振られたみたいスけど…」

「えっ!!アンタ桜に告ったの?!!」

「そうっスよ。聞いてないの?返事はまだっスけど…無理っぽい。」


まさか告白されてたなんて…桜どうして断ったの?黄瀬君の事好きなくせに…

「なんか桜っちっていつも空眺めてるんスよ…」

「空…?」

「そうっス…?空を見上げながら俺じゃない誰かの事を想ってるみたいなんスよね。」

空…もしかして…

「キセくん…桜は、今日用事があるって言ってたんだよね?」

「そうっスよ??」

間違いない。今日は9月2日…澪の命日の前日。桜は、会いに行ったんだ…

桜…まだ自分のせいで澪がいなくなったと思ってるの?まだ自分は幸せになっちゃダメって思ってるの?違うよ?桜のせいじゃない。
私の目の前には、桜の事こんなに想ってる奴がいるのに…何してんだろうあの子は、本当に世話がやけるんだから…

キセくん…
今回はアンタの味方になってあげる。だから…

桜をちゃんと幸せにしてよね?


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