第5章 第3章 カノヌシ降臨
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「緋の夜・・・・・・」
真っ赤な月が海の上に浮かぶ。
こんなリアルに見えるなら、夢じゃないのかもしれない。
海賊団の皆を手伝いながら薄々感じていた。
コレは夢なんかじゃない。
妙にリアルな感触。
アイゼンのそっけなさ。
これが夢だったとしたら、自分に都合のいいようなストーリーになっているはずだ。
だって、私はアイゼンがお気に入りだったんだから。
でも、これがトリップしてしまって現実だったなら、
セリカかライフィセットが死んで、カノヌシがアルトリウスと組んで、ベルベッドの復讐がはじまる。
全ては明日わかる。