第2章 愛×恋
車に乗り会社に戻る
渋谷「俺と付き合わん?」
『え?』
渋谷「人妻やって?」
『うん・・・』
渋谷「1回やったらええ?」
『・・・』
あたしは、下を向くことしか出来んかった
結婚してへんかったら
返事すぐしてた
あたしには、忠義もスバルも居てる
今は・・・
すばるさんは、人影の少ない海の駐車場の隅に車を停めた
「もうしやんから・・・」
そう呟くように言うて、あたしに覆いかぶさった
あたしは、されるがまま・・・
すばるさんを受け入れた
行為を終え、会社に戻った
ずっと無言やった
夜、忠義が帰宅しあたしに言うた
「今日は、会社でええことあった?」
心の中を見透かされてるみたいやった
『あるわけないやん。給料も上がらんで。そんなすぐに』
忠義「ふーん。スバルーただいまー」
忠義は、気付いてた?
あたしの胸元のすばるさんが付けたシルシのこと
あたしは、隠すようにタオルを首元に巻いてたんやけど・・・
ご飯を食べて、スバルを寝かしつけた
あたしは、忘れて首に巻いたタオルを洗濯カゴに入れた
忠義「スバル寝たー?」
『寝たよー』
忠義「首、どうしたん?」
『え?』
忠義「蚊?」
『あーうん。服、かぶれたんかなー・・・あ、薬・・・』
忠義「塗ろうか?」
『ありがとう。大丈夫・・・』
ドキドキした
怖かった
その瞬間
今のこの生活を壊したくないって思った
もうしやんとこ
あんなこと