第3章 恋の応援しちゃいます?
「ほら、戻ろ」
「え、ちょ、ちょっと待って…」
私は早速戻ろうとする桐くんを引き留めたけど、無視して突き進む。
「あ、帰ってきた」
「何やってたの?」
そんなみんなの言葉も無視して桐くんは一ノ瀬さんの前に行った。
「…一ノ瀬星羅ちゃんだよね」
「?は、はい!!」
「今から一緒に観覧車乗ろう」
「は、はい!!…ってえ!?」
一ノ瀬さんはいきなりの誘いに驚いたのか大きな声をだした。
「イヤかな?」
「い、いえいえ!!全っ然そんな事!!」
一ノ瀬さんは思いっきり首を横に振って言った。
「良かったー。じゃ行こう」
そしてみんなの方を振り返って、
「ということで乗ってくるね」
と言った。