第3章 恋の応援しちゃいます?
「ちょっとアンタ大丈夫?」
麻里絵ちゃんが一ノ瀬さんの側へ来て言った。
「あ、麻里絵ちゃん。大丈夫!心配しないで」
「そう?」
そして一ノ瀬さんはまた集団の中に入ろうとしていた。
すると、麻里絵ちゃんがこう言った。
「星羅ね、本当に桐くんの事が好きで毎日中に入ろうって頑張ってんの」
「ま、毎日!?…」
でも確かに、あの周りの女の子達も毎日集まってんだよね…。ある意味すごい…。
「でも絶対中に入れないのよねー。だから全然話した事ないって言ってたし」
「…そうなんだ」
なんだか少し可哀想…。一回ぐらい話すだけでもしてあげたいぐらい。
「あ、りいなちゃんだ!!」
「ビクッ!!」
あれ、この声はもしかして…?
そう思った瞬間、生徒会の5人がこっちへやって来た。