第2章 友達作り大作戦
「どうしたんだよ、りいなちゃん。まだ話の途中だったのに」
「…だ、だってこの前悪口言ってたのは遠山さ…!?」
「知ってるよ」
急に瑞希くんは私の口をふさいでこう言った。
「!?」
「この前俺もちょっと聞こえたって言ったよね?その時麻里絵の声もしたんだよね」
「…そ、それならなんでそんな人紹介しようとしたの?」
私は口をふさがれている手をどけて言った。
「うーん、その方がりいなちゃんの為だって思ったからかな?」
「…私の為?」
「うん。だってさ、りいなちゃんが今麻里絵と友達になったらさ、りいなちゃんの事を悪く言う人が減るわけじゃん?」
「…は、はあ。」