第7章 末弟とスイーツ
翌日…
「ニートたち!ご近所さんからシュークリーム頂いたわよー!」
朝食を終えたボクらの元へ、かあさんが山積みになったシュークリームを持ってきた。
『わーーーあ!!シュークリームだーー!!』
歓喜の声を上げ、大喜びでシュークリームを貪る兄さん達…。
その横でボクはスマホをいじる。
「トッティ食べないのー?おいしーよー?」
「う、うん!朝ごはん食べたばっかでお腹いっぱいだから、十四松兄さんにボクの分もあげる!」
昨夜、ホイップクリームを食べ過ぎて、しばらく甘い物を受け付けないカラダになってしまっていた。
それなのに…
「んだよトッティ、もしかしてダイエットとかー?ホント女子だよなっ。ほら、一個ぐらい食えよー」
おそ松兄さんが無理やり口にシュークリームを詰め込んできやがった。
「ちょ、いらないって!ホント無理!マジやめて!」
「なっ!うまいだろ!ほら、もっと遠慮せずに食えってー!!」
2個も3個も口に入れられる。
「むぐっもごもご!!むごー!!!!」
「だはははっ!!何言ってるかわっかんねー!!」
「何してんのー!?トド松顔真っ青だから!!」
助けに来るのが遅いよチョロ松兄さん…。
「あれ?あ、ホントだ。だいじょぶ?」
「大丈夫じゃねーし!?おいっ!吐き出させないと!」
チョロ松兄さんに身体を揺さぶられた時、ついに限界がきた。
「むぐぅ…!もごもごむご…ボェバァーーーーッ!!」
『わーーーっ!!??』
悲鳴と共にベチャッと不吉な音がする。
「え?…うわあぁぁぁあああああ!!??」
ボクのキラッキラした何かが、カラ松兄さんに思っきしかかってしまったのだった…。