第52章 番外編 神松育成ストーリー(読切逆ハー裏)
奇妙な半同棲を始めて一週間と一日。
何故だかメンタルは、仕事に行けるくらいまで回復していた。
六人に抱かれる度に、元彼との思い出は一つ、また一つと消えていく。
それくらい、毎晩濃密な夜を過ごした。
わたし達の一日はこんな感じだ。
松野家のご両親が起きる前に、わたしは自分のアパートに帰りそのまま仕事へ。
そして、仕事を終えたら家に帰り夕飯を済ませ、着替えて銭湯へ。
それから、銭湯で六人と落ち合いそのまま部屋へ上がりこむ。
幸い、結婚資金の貯金は、お互いの口座に貯めていたので持って行かれずに済んだ。
そのため、こんな生活をしていてもお金にはまだまだ余裕があった。
こんな事の為に貯めたお金じゃないんだけどね。
・・・
カラ松に抱かれた次の日…。
(今日は…誰がくるかな)
六人に求められるのを心待ちにしている自分がいた。
トド松が部屋着にと貸してくれたピンクのパーカーに包まれ、毛布にくるまっていると…
(きた…)
ペタペタと暗闇から足音が聞こえる。
不思議なのだが、兄弟で毎晩順番でも決めているのだろうか?
3Pはあったけれど、全員が起き出して求めたりという事は一度も無かった。
ゆっくりと毛布を捲られ、ガサゴソと覆い被さって来たのは…
「…カラま…つ?」
「すまない…自分を抑えられそうにない」
「あんっ……うれし…い」
パーカーをたくし上げられ、やんわりと包み込むように胸を揉まれる。
二日連続で同じ人だったのは初めてだった。