第20章 エステごっこ トド松
トド松視点
最近の主ちゃんはちょっぴり元気がなかった。
それもそのはず。
主ちゃんの実家のケーキ屋で始めたランチメニューが、思いの外好評で大盛況みたい。
カフェスペースを充実させたいと、ランチを発案したのは主ちゃん。
きっと、ボクがパチンコに行っている間も毎日一生懸命働いているに違いない。
「主ちゃん…少し痩せたね」
お湯で温めたローションを、たっぷりと彼女の肌に落としながら塗り込んでいくと——前にエッチした時よりも、肋骨がうっすらと出ている気がした。
「そう?最近、疲れすぎちゃって食欲なくて…夕飯抜いたりしていたから…」
「そんな!ごはん抜いたらそれこそ過労で倒れちゃうよ!」
ボクはいたわるように主ちゃんの唇に優しいキスをした。
「いっぱいキモチよくして、疲れなんて忘れさせてあげるから」
ベッドルームから漏れる薄暗い間接照明が、ローションまみれになった主ちゃんの肌を妖しく照らし、ボクを不意にドキリとさせる。
(どうしよう…ガマンできるかな…。でも、今日は癒してあげるって決めたんだ!がんばれボク!)
乳首とアソコを避けながら、全身をマッサージするようにローションを塗り広げる。
「あぁぁぁあ……」
目を閉じてため息まじりな甘い声で鳴く主ちゃん。
ねえ…
ボクのこと、
沢山感じて、
沢山甘えてね…
首筋にローションを塗ると、ピクッと首が動きうっすらと目を開ける主ちゃん。
「トドまつ…くん…キスしたい…」
「…かしこまりました」
愛しい愛しいボクだけのお客様のために、
そっと愛らしい唇を舐めてから、舌をねじ込み絡ませた…。