第76章 さよならなんかじゃない おそ松
おそ松視点
卒業式が終わり、誰もいない教室。
いつまでも話が尽きる事のないクラスメイトの輪を抜け出し、俺は主ちゃんと二人きり。
俺のいない穴埋めは弟たちに任せた。
並べた机の上、制服と下着を乱暴に脱がされた主ちゃんが背中を預けている。
前戯の最終段階、手マンまで辿り着いた俺だけど…
「ふ…あ…はぁ……っ」
「痛くねーか?」
「くる…しぃ」
言われて指を引き抜いた。
もうちょい気持ちよくさせないとだめみたいだ。
不安げな瞳を見つめ、怖がらせないよう頭を撫でる。
(主ちゃんとヤるのは、これで何回目だろーな…)
知識だけ豊富で実践経験の乏しい俺は、まだ女の身体っつーものに慣れないでいた。
主ちゃんが濡れにくいのは、体質なのか、それとも俺が下手だからなのか、他の女を知らないからそれすらも分かんない。
AVだとさ、テキトーにバイブ突っ込んでアンアン喘ぎながらすぐ潮吹いてるけど、リアルだとそう上手くいくもんじゃないらしい。
未開発の女の子とヤるのは、手術のようなものなんだと最近知った。
付き合い始めたのは、俺が高二で主ちゃんが高一の頃。
初めてしたのは、忘れもしない高三の夏休み。
こうね、祭りの帰りに浴衣でいちゃいちゃしてたら、つい、ね…。
今時の若者は、性の目覚めが早くてけしからん。
下手したら小五とかいるからね。
身体の発育どうなってんだよ。
ケツの青いガキが射精なんてすんのかね?
俺が小学生の頃なんか、弟たちと悪戯ばっかしてたのにさ。
ダチがどんどん童貞卒業する中、俺は随分我慢してたのよ?
初めての彼女をここまで大事にしてる自分を褒め称えたい。
ってか逆に遅すぎ?
でもさ、こいつセックスに対して警戒心強くて大変だったんだよ。
脱童貞に至るまで、俺よくやったよ…ホント。
でもまぁ、卒業記念っつーわけで、今日はたっぷり堪能しちゃいますか。