第2章 次男と露天風呂にて…
主人公視点
「はぁ…きもちいいー!」
露天風呂付きの客室に泊まるのなんて、生まれて初めてだった。
豪華な懐石料理を食べ終わると、わたしは早速露天風呂に浸かり、日頃の疲れを癒していた。
今回の温泉旅行は、カラ松くんからのプレゼントである。
何でも、まとまったお金が入ったとか…。
まぁ、大方パチンコで稼いだんだろうけど…。
「フッ、気に入ったようだな」
「で、どうして一緒に入っているの?」
「え!?一緒に入らなければ、わざわざこの部屋に泊まる必要がないだろう!?」
信じられないとでも言いたげな表情で驚いている。
「そうかなぁ?1人でもくつろげて気持ちいいよ?」
「ノンノン主、それは違うぞぉ?こうして同じ時、同じ場所、同じ温泉に浸かることこそがハピネスッ!!だろ?」
「それもそうだねっ。こうしているだけで幸せっ。もう他には何にもいらないし、何にもしなくていいや」
わざとっぽくセックスはしませんアピールをする。
だって…
「主、カラ松ガールズNo.001のお前ならば、それだけでは物足りないんじゃないのか?」
カラ松くんのセックスは、
「ダイジョーブです!いつも愛に包まれて間に合ってます!」
とにかく濃厚で、
「可愛いことを言うじゃあないか。ほら、こっちに来てみろ。星がよく見えるぞ。まるで星々が、いや銀河が!今宵のオレたちを祝福しているようだ!」
とにかく甘く激しくて、
「そう言って、近づけさせて何する気〜?」
とにかく長時間コースなのだ。
次の日、足腰立たなくなっては大変である。
「何って…せっかく主と初めての愛の逃避行じゃないか。片時も離れ難い…」
天を仰ぎながら自分に酔っている。
「逃避行じゃなくて旅行でしょ!もう、すぐそういう単語使いたがるんだから!」
「常に追い詰められた日常を送る戦士にとって、女神と2人で安らげる一時はプライスレス!つまり、逃避行!」
「なんか、無理やりくっつけてない?」
「主、どうした?なぜオレを避ける?」
少し不安げな声と共に、カラ松くんが後ろから抱きしめてきた。