第1章 まさかの4人?
「い、イヤだよ!!だって私...」
執事なんて嫌いだもんと言いそうになった。
そういえば、この車には執事しか居なかった。
危ない、車から放り投げられるとこだった。
「ご安心くださいませ、お嬢様。俺らは身の回りをお世話させていただくだけですので」
それが嫌だって言ってるんだよ!!
「いや、身の回りぐらい自分で出来ます...」
ヒロさんにイヤというほどしつけられたからな。
あの頃はツラかった...
「お嬢様のお手を煩わせることなどできません」
「煩わせてください」
第一、なんで男なんかに身の回りを任せなくちゃいけないんだ。
気持ちが悪い。