第3章 光琉×廉斗
「あーもう!やだやだやだやだ」
シャーペンを机に放り投げて、ベッドにダイブする。
学校って、楽しいけれど課題が出るから面倒だ。
それに有名私立高校、勉強のレベルだってそう低いものではない。
もう頭がパンクしそうだ。
「お嬢様、課題は進んでますか?」
「進むわけないでしょ、こんなの」
膨大な量の課題を見たら一瞬でやる気が失せる。
夏休みの宿題か!!
「もうやだ。あんた代わりにやって」
シャーペンをグイッと差し出す。
その相手はさいきん入って来た新人執事、廉斗。
「課題はご自分でしてこそ、意味のあるものですよお嬢様」
「うるさいわね、優等生かあんたは」
ふん、冗談に決まってるじゃない!!
ちょっとだけ楽したいなって思っただけじゃないよ!!!