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【黒子のバスケ】伝える。聴こえる。

第19章 謀られる【side 水戸部】


「いつから好きなの?」

隣の友人に聞いても答えてくれない。


「陽向が来るまでに教えてよ。協力するからさ!!」


でも…と言いたげに眉をさげる水戸部。


「なんで、そんなに自信ないんだよ!!大丈夫だよ」

脇腹を少し小突けば、ポツポツと話しはじめた。


見ようと思わなければ他の女子は顔が見えないけど、陽向は視界に入ってくるから気になってしまう事。

お兄さんの服を握りしめてた姿が自分の妹みたいにみえて可愛いと思った事。

インハイの初戦の帰りの時、無意識にそれを自分にやられて、ドキドキした事。反則だと思った事。

陽向の力になりたいと、好きだと思った事。


190近い背中を丸めて、顔を赤くして話す水戸部。


水戸部からこうゆう話を聞くのは初めてだから、なんか俺まで恥ずかしくなった。


「なぁ、水戸部ー。さっきも言ったけどさー、マジで告っちゃえよ。陽向、結構人気だよ。優しいし、スタイル?いいし。ホラ、なかなかじゃん?」

両手で胸の膨らみをつくると怒った水戸部が結構本気でバシリと肩を叩く。

最低だと睨まれる。

「っいってぇ!!ごめんって…。まぁでもさ、マジな話し、もっと背が小さかったら文句無いのにってよく聞くしさー。そのうち、誰かに取られちゃうかもよ?」

驚いた顔の友人に発破をかけてみる。

水戸部の性格上、これくらいしてやんないと行動しない気がしてさ。

見てるこっちがまどろっこしいんだよねー。
陽向の様子からして、絶対大丈夫なのに。
お似合いだと思うのになー。

「水戸部なら大丈夫だって!!適度な所で俺が消えるからさー。なっ?なっ?」


未だ眉を下げたままの水戸部の返事を聞く前に、

「待たせてごめんね」

と、陽向がやって来た。


あっ、水戸部が嬉しそうだ!!
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