第6章 Sixth sense
「果てて仕舞うか……?」
「分かんない……分かんない……怖いよ、豊久。」
「怖れる事は無か。
このまま……俺(おい)に委ねちょれ。」
「あっ……ダメっ……」
豊久の片腕は私を強く抱き寄せ、中を掻き回す指の動きは一層激しさを増した。
目の前がチカチカと白く瞬いて何も考えられない……。
豊久の指を飲み込んでいる場所から何かが噴き出してしまいそうで、背筋がぞわぞわと総毛立つ。
「やだっ……止めて、豊久!
お願い…だからっ……」
こんな自分を見られたくない……その思いで豊久に懇願してみるけれど
「止めん!
もう引かんち言うた筈じゃ。
の果てる様を確と見せて貰うど。」
豊久の2本の指先はいとも簡単に私の最奥をグリグリと抉る。
「いっ……やああっ………」
そして私は全身を痙攣させながら生まれて初めての絶頂に飛んだ。
「派手に達したのう?」
私の中から抜き出された豊久の指先からポタポタと液体が滴るのが見える。
もうどうしたら良いか分からなくて、私は豊久の視線から逃れるように身体を丸めた。
「、身体……辛いか?
どこか痛むか?」
気遣ってくれる豊久の優しさが余計に私の恥辱を煽る。
「違う……恥ずかしい…だけ……」
素直にそう答えてみても、どうしても豊久の顔が見られない。
だけど豊久は
「何も恥じる事は無かが。」
そう言って丸まった私の身体をすっぽりと包んでくれた。
「嬉しいのう。
が俺(おい)の指で果ておった。
嬉しくて堪らんぞ。」