第13章 AFFECTIONATEー深愛ー
そして私は再び歩き出す。
廃城を出て、森の奥深くへ。
もっともっと……遠くまで。
息苦しくて朦朧としてしまう意識を奮い立たせて歩き続ける。
お願い…もう少し、もう少し先まで行かせて。
豊久に見付かってしまわない場所まで……。
豊久……貴方を好きになって良かった。
私を好きになってくれてありがとう。
貴方と一緒に居られた事、凄く嬉しかった。
貴方に触れられた時は凄く幸せだった。
今更だけど豊久に伝えたい言葉が次から次へと溢れて来る。
もし、またいつか貴方に会えたら……全部伝えるからちゃんと聞いてね。
愛してる……豊久。
誰よりも、貴方だけ。
愛してる。
そして私の意識は突然に途絶えた。