第10章 Gray Zone~源義経~
またしても与一は顔色一つ変えず、僕の言う通りに動いた。
与一の嫋やかな裸体を目にして僕は喉を鳴らす。
「僕は土方とは違うからね。
裸に剥いて視姦するだけなんて趣味は無い。」
「土方某はさんにそんな事を……?」
与一が少し焦った声色で問い掛ける。
「ああ……余計な事を言っちゃったかな。
でも土方のあの様子だと手は出さないと思うよ。
あの娘、他の男の匂いがぷんぷんしたからね。」
「そうですか……やはり。」
明白に安堵の様相を見せた与一の背後から僕は覆い被さり
「……こっちに集中して欲しいなぁ。」
剥き出しの牡茎を扱き始めた。
「………っ……ふっ……」
四つん這いになったままの与一は眉間に皺を寄せ、僕から与えられる刺激に耐えている。
そんな顔を見せられれば余計に煽られちゃうのにさ。
「ねえ、与一……
お前はあの髭面の親爺とか、
島津とか言う田舎者の武者に身を任せたりはしていないの?」
「そんな事っ……してない…っ…」
僕の手に弄ばれ続けている与一の牡茎はもう完全に屹立していた。
扱き上げる度にくちくちと厭らしい音を発てる。
与一はこんなに可愛いのになぁ。
何故彼奴らは手を出さないんだろう。
「ふーん……じゃあ僕が初めてなんだ。
嬉しいよ、与一。」
僕がもう一方の指先で与一の窄まりを擽ると
「あっ……」
与一はびくんと身体を弾ませた。
確かにそこは固くて未だ誰にも触れられた事は無いみたいだ。
「大丈夫。
丁寧に均してあげるからさ。」
そして僕はゆっくりと与一の中に指を埋めていく。