第16章 初心だから*十四松
十「あ、あのね、興味はすごくあるよ!でも、焦ることもないよ」
「十四松君・・・」
十「僕も男の子だし、その、色々触ったりしたいけど」
そっと彼女の手を握る
十「この先長い間一緒にいるなら焦る必要はないよね。遊んだり話したりする時間も大切にしたいんだ」
「ふふ、そうだね・・・でも、十四松君って初心なんだね」
十「うぶ?僕うぶ?」
「え、えーと、多分」
うぶって、なんだっけ
分かんないや
ま、いっか
十「うぶな僕、嫌い?」
「ううん、どんな十四松君でも好きだよ」
そう言って笑顔で抱き合う
「私達は私達のペースでいこうね」
十「うん!大好きだよ、一之瀬ちゃん」
焦らなくていい、一之瀬ちゃんがそばにいてくれるなら
君との時間はどんなものでも、大切だから・・・
-fin-