第5章 決意
月島side
本当に、あの二人を見ているとイライラする。
僕じゃあ出来ない事をやってのけたり、精神論で頭を使わず突っ走ったり、たかが部活で必死になったり。
(僕には、分からない)
才能も無いのに必死にやっても無駄。一番にはなれない。
あの二人は、天才と化け物だから出来るんだ。
(僕には出来ない)
だから所詮僕は、裏方。
例え試合に出られても、スポットライトを浴びることはない。
(別に、羨ましい訳じゃないし。)
どうせ、僕が100点とったって、アイツ等はきっと300点位軽くとるんだ。
(だから、僕は)
がむしゃらにやって、ボロボロになるなんて、カッコ悪いからやらない。
それに…
兄貴みたいに
必死にやって
泣きたくない。
頑張りすぎても
辛いだけ。
バレーはたかが部活。
僕の決意