第3章 同級生
あのあと二人共、喧嘩は辞めてくれた。
影山君と月島君が仲直りすることは無かったけど。
月「……」
山「じゃあ、また明日ね!風間さん!」
月島君は山口君と一緒に帰っていき、日向君と影山君は練習を続けるみたい。
私はボトルの代わりにペットボトルのスポドリを置き、引き上げる。
貴「じゃあ、また明日ね。」
影「風間」
貴「ん?」
影山君が私を呼び止めたまま、硬直している。何も聞かず、影山君が動き始めるのを待っていると、
影「わ、悪かったな。」
貴「…え?」
不意打ちの謝罪に驚いて今度は私が固まる。
日「うわ!影山が、あやまっっいぃたいぃいぃ!!」
余計なこと言わなきゃいいのに。日向君は影山君に頭を握りつぶされている。
貴「…く、あははは!」
なんか可笑しくて、ついつい、笑ってしまう。二人も一瞬固まったけど、一緒に笑う。
同級生。
なんか性格バラバラだけど
楽しいな。