第10章 新しい仲間
西谷side
俺はコーチに言われてコートに入る。
烏野ではなく、町内会チームの方だ。
西「…」
この間、大地さんに言った言葉。
"旭さん抜きで勝ったら旭さん抜きでも勝てる証明"
本当は…大地さんも分かってる。
ただ、大地さんは部長として旭さんを信じて待っている。
(すげーよ。ほんと。)
モヤモヤとした、この感情が何なのか、はっきりしないままコートへ向かう。
貴「西谷先輩!」
西「?」
貴「せ、先輩のスーパーレシーブ…見たいです。」
今は、そんな事考えててもしょうがねぇ。
俺は俺が出来ることをして、旭さんを待つだけだ。
西「おう!任せとけ!!ニカ」
俺、復活!!
コートへ入ると、烏養さんが頭をガリガリしながら眉間にシワを寄せている。
まぁ、あと2人ばかりこちら側の人数が足りねぇからだろうけど。
日「あ!旭さーん!!!」
(……え?)
翔陽が言った言葉に、烏野バレー部員全員硬直。
旭……さん?