第3章 死神
深夜2時。とあるビルの屋上
あーあーいい年した大人がなんて顔してんの。
「た、頼むっ!!い、命だけはっ!」
『……』
バンッ
銃声が鳴り響き哀れな命乞いは途絶えた。
まさかこんなのが日本のマフィアのNo.3の山田組なんて……
月が照らす中黒いマントを翻しドクロは闇に消えた。
声も聞いたことない顔も見たこともないため性別不明。小柄で仕事の腕は折り紙つき。会った最後、命を狩られる。だが人々はその舞っているかのように美しい技をみてみたくなるのだ。人々はこのドクロをこう呼ぶ。
死を運ぶ神
死神と