第6章 2人の王子
サンジ…私のことになんて興味無いのかな……
ク「おい、ルーシェ!俺様を置いていくなんていい度胸だな?」
「く、クロスさんっ!」
船に乗ってきたのはクロスさん。
さっき…逃げたの怒ってる……!!
「ご、ごめんなさい!」
ユ「クロス…お前、また乱暴しているのか?私のルーシェに手を出さないでくれるか?」
ク「ユエ…そいつは俺のもんだ」
…ど、どうしよう……めんどくさいことになっちゃったよ!!
ナ「待って、どーゆーこと?」
ゾ「ちび、あのクソコックみたいにいろんな男に話しかけたのか?」
ゾロの言葉に首を横にブンブンと振る。
ロ「彼、スノータウンの王子様みたいよ」
ロビンが、船に乗ってきてそういう。
サ「ロビンちゅわーーーーん!」
ロビンが乗ってくると、
サンジはまた飛び出てきた。
…やっぱり、、私には興味無いのかなぁ……
サ「また、増えてやがる」
ク「ふんっ、ユエ諦めろ」
睨みをきかせるクロスさんに
ユ「クロス…お前が諦めなさい」
ニコニコとしながらいうユエさん。
私には選択の余地がないのだろうか……
ナ「も、もしかして…ルーシェ……2人の王子に求婚されてんの?!すごいじゃない!」
すごいのかな……
「でも…」
ク「行くぞ、ルーシェ」
私の手を引っ張るクロスさん。
「いや、あの…」
ユ「乱暴は、やめなよ。私は、同意の元で連れていこうと思っています。ですから、行きますよね?」
ユエさんは、ニコニコと威圧で誘ってくる。
さすがに、私にはお手上げの状態だ。
ゾ「わりぃが、おふたりさんよ。ちびが困ってる、今日のところは帰ってくれねーか?」
ゾロは、私のことを抱き寄せ二人にいう。
二人にドキドキしてたかと思うと、
今度はゾロにドキドキしている。
ユ「ええ、本日は退散致しましょう。本日は、ありがとうございました。ルーシェ、また」
ク「ちっ、またな」
2人はいなくなった。
まるで、嵐のように…
「ゾロありがとう…」
ゾ「いや、別に」
ゾロは、ぱっと私のことを離すとトレーニング室に行ってしまった。
サ「さーて、夕食の準備でもするか」
ル「宴ねーのかよー」
私の頭の中では嫌な予感が巡っていた。
なにか、よくないことが起きるそんな気がした。