第5章 ショッピング
着いたのは、スノーサマー島。
名前の通り夏なのか冬なのか、よくわからない島。
「ナミ~島だよ!!」
ナ「なんか不思議な島ね〜」
サ「ンナミさぁぁぁん!!!お供しまぁぁぁす!」
ナ「今日はルーシェと買い物するから、ごめんね」
サンジはいつもの調子で、ナミのところへ行ったが断られてがっくり肩を落とす。
(なんか、サンジに申し訳ないことしたな…)
ゾ「おい、チビ」
「ん?なに?ゾロ」
ゾ「その格好で行くのか?」
その格好というのは、Yシャツ1枚のこと。
でもルーシェは服を持っていないわけで……
「これしかないからね」
ゾ「そうか、ちょっと待ってろ」
そういうと、ゾロは男子部屋に行ってしまった。
(…どーしたんだろ?)
ゾ(流石に、その格好で歩くのは襲ってくださいって言わんばかりの格好だからな…なにか羽織るものあった方がいいだろ)
ゾロはゾロなりに考えてたらしい。
しばらくすると、
ゾロは上着を持ってきた。
ルーシェが着ると膝丈になる。
来てないよりは良さそうだが、少し格好悪い。
「ゾロありがとう」
ニコッと笑顔を向けると、ほんのりと顔が赤くなる。
ゾ(…かわいいかよ、)
ゾ「じゃあ、今日は俺…船番だから行ってこい」
ぽんぽんと、頭をなでるといつものように筋トレを始めてしまった。
「うん!いってきます!」
ナ「あら、上着借りたのね!よかった、じゃあ行きましょうか」
私とナミは、船を降りてすぐ近くの町に着いた。
ナ「栄えてるわね~」
「うんっ!」
ナ「はぐれないようにね?」
ナミはがっちりルーシェの手を掴んでいる。
傍から見るとまるで姉妹にも見える。
最初に来たのは、おしとやかな感じの服がたくさんある服屋さん。
ナ「とりあえず、ここで服買おうか」
ナミが選んだのは、
薄いピンクのロングワンピース。腰らへんについている大きなリボンが特徴的でレースがたくさんあしらってある物だ。
「かわいい〜っ」
ナ「すいません!これください、着て帰ります~!あと、この靴も!!」
「ナミ、そんないっぱい…」
ナ「いいのいいの!女の子はオシャレちゃんとしなきゃ!」
ナミの圧力に押され、買ってもらうことにした、
新しい服はルーシェにぴったりで、
店員さんも見とれてしまうほどだった。