第4章 新たな冒険
チョ「主役なのに、手伝わせて悪かった」
サ「ほんと、ごめんな」
「いいのいいの!私、これくらいしか取りえないし!できるだけ、みんなの役に立ちたいから」
冗談抜きでそれはホントのこと。
チョ「今日は医務室のベッドでいいか?」
「うん、じゃあ…サンジ、おやすみなさい!今日は、ほんとにありがとう!おいしかった」
サ「プリンセスのためなら何でも作るよ…おやすみ」
チョッパーと一緒に医務室へやってきた。
ベッドに二人で並んで座る。
「チョッパーって、しっかりしてるよね」
チョ「そ、そうか?!そんな事言われても嬉しくねぇ〜ぞ、このやろ~」
嬉しいんだね、かわいい。
最初、見た時はほんとに驚いたよ…
鹿が喋ってるんだもん…二足歩行だし…
チョ「あ、そうだ!なんで、ルーシェは100億の価値があるんだ?」
「その話なんだけどね?私にもわからないんだよね」
チョ「えぇ?!そーなのかァ?!」
「そーなの、だから山賊も海賊も私を欲しいって言ってる人はお金欲しさに私を欲しいだけだから…理由は知らないんじゃないかな?…カジキならしってたかも」
ほんとにそう。
カジキなら知っていてもおかしくない。
あの男は、私の全部を知っている感じがした。
チョ「ルーシェ、その指輪外さないのか?」
「これね、外れないんだよね…」
さっき、外そうと思ったのだが…
ぴったりくっついて外れない。
サイズがきついわけじゃないんだけど、
外そうとするときゅっとなる。
チョ「まさか、呪いか?」
「呪いなのかな?わかんないけど、、カジキの能力かも」
チョ「厄介だな…まぁ、ルーシェはゆっくり休んでな!おやすみ!」
「おやすみ、チョッパー」
チョッパーが出ていくと、
医務室はしーんとしていた。
ベッドに入り、左手の薬指を見つめる。
キラリと不気味な光を放つブラックダイヤ。
「はぁ…」
…でも、大丈夫。
私には仲間がいる。
明日からの冒険…楽しみだな
嫌な事は考えるのをやめて、
私は眠ることにした。